組合員の苦労が報われる安定経営に
組合の代表理事である横野さんも、「前代表の志水さんの志を受け継ぎ、組合を安定経営にもっていくのが私の役目だと思っています。利益を、ゆずを栽培してくれている組合員に還元する。苦労して栽培をしてくれている組合員に報い、後に続く人たちを絶やさないためにも、作る励みになるぐらいの金額で買い取れるようになりたい。そのためには消費者の方にウチのゆず製品を少しでも多く買っていただけるよう、商品づくりにも精を出さなければいけないと思っています」と、今後に向けて新たな決意を語り、「安富町のゆずは旧安富町が土台を作りましたが、姫路市と合併したことによって、どこに商品を持って行っても『ああ、姫路から来られたんですか』と、すぐに分かってもらえるようになりました。石見市長さんを初め姫路市の行政にもいろいろとご支援をいただいていますし、組合としても、そのご恩に報いるために組合員一丸となって、さらなる努力をしていきたいと思っています」と、最後まで熱っぽく。
住民と行政が一体となって開発に取り組み、姫路の地場産品として広く知られるようになった「安富町のゆず」。その加工品の多くは兵庫県認証食品となっており、西播磨の地産地消のモデルにもなっている。今後ますますの発展に期待したいものだ。
安富ゆず工房(農事組合法人 安富ゆず組合)
姫路市安富町長野320−1
TEL:0790−66−2801
休館日/第2・第4月曜日(祝日の場合は翌日)
http://www1.winknet.ne.jp/~jvk09444/
【地産地消を通して地場産業の振興を】
消費者の食に関する安全・安心志向の高まりを受けて「地産地消」への期待が強まっています。地産地消とは、地域で生産されたものを、その地域で消費することですが、これは消費者サイドにとどまらず、地域の地場の農業、水産業、林業等の振興・活性化という点でも大きな意味を持っています。
そこで公益財団法人 姫路・西はりま地場産業センターでも、西播磨地域の「旨いもん」を発掘し、地産地消を推進することにより地場産業の振興につなげていこうと、2011年11月に「じばさんグランプリ in 西はりま」を開催。新しい一歩を踏み出しましたが、今後も電子版「じばさんニュース 夢おこし」を通して、地産地消に取り組むグループ等を紹介し、地場産業振興への役割を果たしていきたいと考えています。ぜひご期待ください。 |