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2012年発行
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第3回 安富町(姫路市)のゆず

 公益財団法人 姫路・西はりま地場産業センターがお届けする電子版『じばさんニュース 夢おこし』の「西播磨の地産地消・応援シリーズ」。秋が深まる今の時期は、香り豊かなゆずが黄色い実をつける季節でもあるので、第3回となる今回は「安富町(姫路市)のゆず」を取り上げることにした。

 安富町のゆずは、地元の生産農家で構成する「農事組合法人 安富ゆず組合」が作ったゆずを使って、組合の加工部の女性たちが多彩な加工品を開発・商品化し、姫路市安富町長野の国道29号沿いにある加工施設兼直売所の「安富ゆず工房」で販売していることで知られている。

 そこで安富ゆず組合代表理事の横野勝昭さんと、加工部理事の中塚泉さんに「安富町のゆず」の今日に至るまでの経緯と現状、今後の課題や夢などについてうかがってみた。

転作作物として栽培がスタート

 横野さんによれば、姫路市と合併する以前の旧安富町から「休耕田の転作作物として、ゆずを栽培してみないか」との話が出たのは平成3年(1991)のこと。稲作の生産調整のために休耕田が次々と生まれていた安富町では、行政主導で転作の奨励が行われており、「山あいの田んぼでゆずの栽培を」という町の呼びかけに、農会長・自治会長らが集まって相談。「やりましょか」という話になったのだという。

 で、20人ほどが町からゆずの苗を無償でもらって栽培を始め、当時町の職員だった横野さんも率先して定植に取り組んだが、その将来については「さて、どうなるもんやら」と、おぼつかないものだったという。

 そうした戸惑いもある中、「ゆずを安富町の特産にすることで、地域を盛り上げていこう」との熱意と覚悟を持って、みんなを引っ張っていったのが組合の前代表理事の故志水與一さん。志水さんは栽培農家に呼びかけて平成7年(1995)に組合員30名で安富ゆず生産組合を設立。合わせて1ヘクタールの田んぼでゆずの栽培を開始した。

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