夢おこし 西播磨じばさんニュース
じばさんも応援します!地産地消への取り組み
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第2回 播州手延素麺 揖保乃糸
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西播磨の9人の匠たちがIFFに出展
地場産業4社がギフト・ショーに初出展
vol.23 西播磨の優れた皮革工芸を全国に発信!
vol.22 インタビュー 姫路城で花開く平成の菓子文化
vol.21 首長インタビュー 旧市町の特色を生かしながら市民が参画する市民主体のまちづくりを
vol.20 首長インタビュー 林業の再生を目指して『宍粟らしさ』が息づく街づくりへ
2012年発行
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じばさんも応援します!地産地消への取り組み
第2回 播州手延素麺 揖保乃糸

 播州のうまいものは? 特産品は? の質問に、真っ先に答として上がるのが素麺。「手延素麺 揖保乃糸」である。
 そこで電子版『じばさんニュース 夢おこし』の「西播磨の地産地消・応援シリーズ」の2回目となる今回は「揖保乃糸」を取り上げることにし、たつの市神岡町にある「揖保乃糸資料館 そうめんの里」の齋明寺啓介支配人にいろいろと話をうかがってみた。同館は、たつの市龍野町に本部を置く兵庫県手延素麺協同組合(井上猛理事長)が「伝統的食文化の歴史的資産である揖保乃糸の歴史や製法、味わいを後世に伝承・継承したい」と平成9年(1997)に開設した施設で、館内に四季を通して素麺料理が楽しめる「レストラン庵」があることでも知られている。

古い歴史を誇る西播磨の素麺づくり

 播州における素麺づくりの歴史は室町時代にまでさかのぼり、応永25年(1418)の斑鳩寺(揖保郡太子町)文書に「サウメン」の記述が見られ、寛正2年(1461)の伊和神社(宍粟市)の社殿造営の祝言に素麺一貫文分を使ったとの記録が残っている。

 その素麺が、この地で本格的に製造されるようになったのは江戸時代の安永年間(1771〜1780)頃で、龍野藩の許可業種とされ、その後文政年間(1818〜30)に神岡郷の森崎忠右衛門と宝山常右衛門が摂津国灘目の素麺産地を視察し、製造農家の組織化を図ったと伝えられている。

 素麺は奈良時代に遣唐使が中国から持ち帰った「索餅」と呼ばれる唐菓子がルーツで、鎌倉時代には禅僧によって素麺が点心として伝わり、貴族や僧侶、武士らに食されてきた。羽柴秀吉が三層の天守を持つ姫路城を築いたとき、祝賀として家臣たちに素麺を振舞ったとの記録も残るが、限られた一部の階層の人々にとっても、格別のご馳走だったのである。

 それが一般の食卓に上るようになるのは江戸時代に入ってからだが、素麺は製造に手間と技術がいるためどうしても値が張り、庶民にはまだまだ縁遠い存在で、せいぜい祝い事や仏事のときに供物として用いられるぐらいだったという。

 今日でも贈答品として用いられることが多いが、その歴史を見ても素麺が一貫して高級食品だったことがわかる。

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