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2011年発行
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3.坊勢島のひめさばを姫路の名物に!

蓄養したサバを生きたまま出荷

 このひめさばの旨さに注目し、姫路の名物料理にしていこうと動き出している人たちもいる。「坊勢・島おこし連絡協議会」会長の尾上誠一さんと事務局長の大塚安彦さんである。

 大手旅行会社の日本旅行に37年間勤め、国内はもとより世界の旨いものに熟知している大塚さんがひめさばと出会ったのは2006年頃。たまたま大漁丸水産の飯場で、大きな鍋でひめさばを醤油だけで煮た「まかない飯」を食べたのがきっかけで、「これはトロサバやね」の一言が思わず口をついたという。

 「マグロのトロみたいに脂が乗っていて、しかも身がころっと取れる。身がころっと取れたら古いサバのように思うけれど、そうじゃなく、とっても新鮮だったんです」

 もっと驚いたのは、それ以上に刺身が旨かったこと。

 「サバの刺身なんかは京都の料亭や全国の超一流旅館でしか食べられなかったんですが、ひめさばは生きたまま出荷しているので刺身で食べられる。塩をパラパラ振って食べるだけでも旨い。何も手を加える必要がないんです。旅行会社に勤めていた関係で、関サバをはじめいろんなサバを食べてきましたが、ひめさばが一番旨いと断言できます」と大塚さんは力説する。

 サバといえばもう一つ外せないのがサバ寿司だが、ひめさばを使ったサバ寿司も大塚さんのイチオシ。

 「普通、大きなサバは身がパサパサしているんですが、ひめさばは身が厚いのによく締まっている。脂の乗りが非常にいいので塩や酢がなかなか入り込めず、サバ寿司にするのは難しいんですが、それが逆に旨さにつながっている。周りは酢や塩で〆られているけど、中は刺身状態。歯ごたえがあって、かつ口の中に入ると脂がうっすらと膜を張る。何とも言えない旨さです。それと普通、魚は腹の方が脂が乗っているけど、ひめさばは背の方にも脂が乗っている。だから背の部分も美味しいんです」。

 こうしたひめさばの旨さに惹かれた尾上さんと大塚さんが立ち上げたのが『坊勢・島おこし連絡協議会』で、税理士グループのTKC姫路支部、立命館大学OB会の姫路立命会、白鷺工業高校OBの仰星会などの協力を得ながら二人はボランティアの形で、そのPRと普及に努めている。

蓄養したサバを生きたまま出荷

 2011年11月に姫路市でB−1グランプリが開かれた際も、会場近くでひめさばを用いたサバ寿司やサバ煮を販売。PRに努めたが、まだまだ課題は山積しているようで、「輸送コストの点でも、地産地消の意味からも、市民や姫路に観光に来られた方にひめさばを食べてもらえるお店があればいいんですが、刺身で食べてもらおうと思えばサバを生かしておける生け簀がいる。現実にはそんな大きな生け簀のある店はなかなかないので、今は『斗度季(とどき)』というお店など2店でしか食べられない。どう知名度を上げ、どう販路を広げていくか、それがこれからの課題です」と。

 「ひめさばだけじゃなく、坊勢島には海苔や、これまで余り市場に出ていないカラスミや干しナマコなど、隠れた資源がまだまだある。私は日本旅行時代に坊勢の方々には随分とお世話になっているし、そのご恩返しの意味でも何とかして坊勢産魚介類のブランド化のお手伝いをしたいんです」

 最後にそう熱っぽく語った大塚さん。「坊勢・島おこし連絡協議会」の今後の取り組みにも期待は大きい。

[つづく]

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