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西播磨の9人の匠たちがIFFに出展
地場産業4社がギフト・ショーに初出展
vol.23 西播磨の優れた皮革工芸を全国に発信!
vol.22 インタビュー 姫路城で花開く平成の菓子文化
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車いす利用者のための機能重視・優しさあふれるバッグを出品。
量産化への道筋をつけ社会に貢献する。
株式会社アトリエ千異多 代表取締役 西本敏恭さん

──まず最初に、アトリエ千異多の沿革と業務内容について。



 私自身、以前から個人的に手づくりバッグ教室とオーダーバッグの受注生産をやっていたのですが、姫路市皮革産業活性化事業研究会が2000年に姫路市二階町に手づくりバッグ工房「アトリエ千異多」を開設したのをきっかけに、その工房長になりました。現在のビルに移転したのは2008年6月で、2階が工房になっていて、ここで私と妻、2人のスタッフとでオーダーバッグの受注生産やOEM(相手先商標製品)による釣り用バッグの生産などを行い、3階で教室を開いています。

──教室には何人ぐらいの生徒さんが?

 二階町当時と比べ交通の便は悪いのですが、約80人の生徒さんが熱心に通われ、大阪や神戸あたりからも来られています。月4回と2回のコースがあるのですが、平日の午前中は奥様方が趣味として、土日はプロの職人を目指す方を含めて、男性が多いのが特徴です。
 初めての方でも、包丁の使い方やミシンのかけ方など丁寧にお教えしていますし、材料も工具、ミシンなどもすべて教室に揃っていますので、手ぶらで来て、手ぶらで帰っていただけるのが魅力のようです。

──今回のIFFでは車いす利用者のために考案されたバッグを出品されていましたが?

 50歳を過ぎたら、何か社会の役に立つ仕事をしたいと考えていたんです。障害を持つ娘さんのために熱心にカバンを作っておられる教室生がおられたのも1つのきっかけです。

──とても鮮やかな色の革を使っておられますね?

 はい。交通事故の防止とか、安全面の配慮でもあるんですが、利用される方が元気になるようなオシャレなものにしたかったんです。
 バッグだけじゃなく、腰掛けるところにも革を用いていますが、皮革には可塑性があって体に馴染みやすいですし、座り心地がいいんです。吸水性、通気性にも富んでいるので、汗をかいてもベタつくことがありません。
 実はうちのスタッフの1人が車いすの利用者でして、彼の視点を通してフットレストを付けたり、携帯電話ホルダーを備えるなど、いろいろと工夫してみました。

──反響はいかがでしたか?



 IFFはファッション業界向けということもあって、正直イマイチでした(笑)。でも私自身は将来、この車いす用バッグの量産化に乗り出したいと考えていますので、1つのステップにはなりました。


──量産化の狙いは?

 うちのスタッフは2人とも軽度の障害を抱えているのですが、いずれも熱心に仕事に取り組み、自分たちの能力や才能を発揮してくれています。職人が1から10まで1人でやるオーダーバッグと違い、車いす用バッグのようなものであれば分業化・システム化して量産ができるし、障害を持つ人たちにも参加してもらえる。2006年にイタリアの工場に見学に出向き、そのあたりの可能性も見出せたと思っています。

──量産化によって西播磨の皮革産業の活性化だけじゃなく、障害を持つ方々の雇用の拡大を図っていきたいということですね?

 はい。開発からようやく商品化に向けて一歩を踏み出したばかりですが、今後は福祉関係のイベントなどにも積極的に出品してPRしていきたいと思っています。スタッフたちとは「いつか車いすバスケットチームに採用されるといいな」と話しているんですよ(笑)。

──夢のあるお話を、ありがとうございました。


●アトリエ千異多
姫路市野里449 TEL:079−224−2041 
営業時間/AM10:00〜PM8:00  定休日/木曜日
http://www.chiita.co.jp



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