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インタビュー
姫路菓子博2008がまもなく開幕
兵庫県実行委員会事務局事務総長を務める井上賢さん(株式会社白鷺陣屋代表取締役)
兵庫県実行委員会事務局事務総長を
務める井上賢さん
(株式会社白鷺陣屋代表取締役)
いよいよ目前に迫った「第25回全国菓子博覧会・兵庫 姫路菓子博2008」。全国の菓子業者が自慢の味を出展し、「姫路城で花開く 平成の菓子文化」をテーマに、4月18日から5月21日まで姫路城周辺で盛大に催されますが、菓子博の姫路での開催に向けて尽力した姫路菓子同業組合の理事長で、菓子博の兵庫県実行委員会事務局事務総長を務める井上賢さん(株式会社白鷺陣屋代表取締役)に、菓子博の歴史や姫路開催に至る経緯、今回の菓子博の特徴などについてお話をうかがってみました。
──まず、菓子博の歴史について。
菓子博の歴史
菓子博の歴史
 この全国菓子博覧会は、1911(明治44)年に東京・赤坂で「第1回帝国菓子飴大品評会」として開かれたのが始まりです。
  その後も菓子業界内部の催しとして長い歴史を重ねてきましたが、菓子博の経済波及効果や地域活性化に果たす役割が評価されるようになり、松江市で1989(平成元)年4月に開かれた第21回菓子博から、行政と菓子業界が一体となって取り組む都道府県単位の催しになってきています。
  1994(平成6)年4月には金沢市で第22回が、1998(平成10)年4月には盛岡市で第23回が、2002(平成14)年11月には熊本市で第24回がと、近年はほぼ4〜5年ごとに開かれています。

──そうした流れの中で、2008(平成20)年4月に姫路市で第25回菓子博が開かれることになったわけですが、姫路で開催を、という話になったのはどういう経緯で?    
 それまでも姫路で菓子博が開けないかという話はあったようなのですが、話が具体的に出てきたのは盛岡で菓子博が行われた後です。私ども姫路菓子同業組合もメンバーに加わっている姫路食文化協会の中から、「菓子博というのがあるそうやけど、姫路でやれないのだろうか」「やるんだったら応援するで」といったような声が上がりまして……。当時、私は協会の広報委員をしておりまして、じゃあとりあえずは菓子博について勉強してみようかということになったのです。
  で、姫路市や姫路商工会議所にも応援をお願いし、担当者の方々とご一緒に金沢に研修に行き、皆さんのご協力を得て菓子博誘致のための基本構想書も作りました。2008年は姫路城の完成400年、世界文化遺産登録15周年という節目の年ですし、ぜひこの年に姫路で菓子博をということになったのです。

──そこからはすんなりと……?
 
菓子博開催までの経緯を語る井上さん
菓子博開催までの経緯を
語る井上さん
 いえいえ、市の幹部の方からも「市も応援するけど、一番大事なのは組合(姫路菓子同業組合)の熱意なんやで」と言われていたのですが、実際に姫路市で開催するとなると組合員の負担も大きくなるし、菓子博に対する個々の思いにも当然ながら温度差がある。なかなかすんなりとはいかなかったのですが、何とか皆さんの承認を得て、上部団体の兵庫県菓子工業組合にお願いに上がりました。
  菓子博は県単位の主催ですし、兵庫県菓子工業組合が主催団体になるわけです。これまで県庁所在地以外で開催された例はなく、姫路での開催にあたっては兵庫県菓子工業組合のご理解とご協力がどうしても必要だったのです。
  幸い兵庫県菓子工業組合にもご理解いただき、兵庫県洋菓子協会にもご協力も仰げることになり、その後は県の菓子組合が中心となって兵庫県と姫路市にお願いに上がり、両者のご支援とご協力が得られることが決まったことで、ようやく姫路菓子博への道筋が開けました。

──姫路での開催が決定したのはいつですか?
   
 兵庫県菓子工業組合を中心に基本構想書が作られ、申込をしたのは熊本での第24回菓子博が開幕する直前の2002年の10月末。正式に姫路開催が決定したのは閉幕前日の11月16日でした。
  実はその後もいろいろとありまして、果たして姫路で本当に菓子博が開けるのか不安になった時期もあったのですが、勉強のために熊本県の菓子工業組合を訪問したところ、それこそ親身になってアドバイスして下さり、「兵庫県の菓子博が終わるまでが熊本の菓子博だと思っています」とまで仰って下さいました。もう涙が出そうになるぐらい嬉しかったことを覚えています。
  菓子博には長い歴史があり、私たち菓子業界の人間にはそれを後世に引き継いでいく使命がある。ここは何としてでも姫路での菓子博を実現しなければならないと思いました。

──同じ菓子業界の人間としての共通の想い、相互の信頼感のようなものに勇気づけられたんですね?
   
 はい。ですから姫路での開催にあたっても、連綿と続いてきた菓子博の基本部分は変えてはいけないとも思いました。開催県ならではの個性や特徴は大切にしなければならないけれど、自分たちの好き勝手にやっていいものではない。菓子博の基本は我々もきちんと引き継いでいかなければならないと思いました。

──独自性と継続性の両立ということだと思うのですが、独自性という点で今回の姫路菓子博の特徴は?
 
姫路菓子博マスコットキャラ「ひめか」
姫路菓子博マスコットキャラ
「ひめか」
 菓子博に占める洋菓子のウエイトがこれまでになく大きいことでしょうか。これまでの菓子博は歴史的な経緯もあって、ほとんどが和菓子の世界だった。ところが兵庫県には日本の洋菓子のルーツとも言える神戸、さらにはモダニズムで名高い阪神間が存在し、洋菓子のレベルの非常に高いところ。兵庫県洋菓子協会のご協力もあって、洋菓子業界の皆さんも熱心に関わって下さっており、これが今までの菓子博にない大きな特徴だと言えます。

──テレビなどでも和菓子職人と洋菓子職人のコラボレートによる工芸菓子「姫路城と大名行列」が話題になっていますね?
   
 はい。洋菓子職人さんが姫路城と大名行列、和菓子職人さんが松や白鷺を受け持って作りました。洋菓子のリーダーの方が西宮や神戸から何度も姫路城の見学に来られ、屋根の反り具合などは宮大工の方のご指導を受けながらと、それは熱心に取り組んでいただき、普段は余り交流のない洋菓子職人と和菓子職人が互いに学びあい、いい刺激にもなったのではないでしょうか。
  工芸菓子だけでなく、菓子博の期間中、有名なパティシエの方が出てこられてケーキとコーヒーが楽しめる「夢のスイーツカフェ」も設けられますし、洋菓子ファンの方にも喜んでいただけると思います。

──今回の菓子博では多くのパビリオンが設置されるそうですが、その概略を。
   
 姫路城東の東御屋敷公園周辺を「ときめきの舞台」と名づけ、ここには和菓子・洋菓子・中華菓子を初め様々な兵庫のスイーツが登場する「兵庫のお菓子館」、大手菓子メーカーの夢あふれる展示等が行われる「夢のお菓子ランド」、城下町を再現した街並みに県下の老舗が勢揃いする「姫路城下町」が設置されます。
  そこから北に上がった美術館、歴史博物館周辺を「創造の舞台」とし、美術館内に山水花鳥風月をテーマにした和菓子職人の技が堪能できる「全国工芸菓子館(和の匠館)」が、歴史博物館内に先ほども出ました和洋工芸菓子の・姫路城と大名行列・を展示する「テーマ館」とユニークな洋菓子工芸菓子などを展示する「全国工芸菓子館(和と洋のシンフォニー館)」が設置されるほか、美術館の前庭を「野点庭園」としてお茶と和菓子を味わっていただく趣向にしています。
  城の北側のシロトピア記念公園一帯を「交流の舞台」とし、ここには全国のお菓子約6000点が集い、その場で食べたり買ったりできる「日本縦断!お菓子めぐり館」、お菓子の製造実演が見学できる「お菓子の工場」、誰でも気軽にお菓子造りに挑戦できる「お菓子の学校」が設置されるほか、各種のイベントや多彩なステージが繰り広げられる「ふれあいステージ」も設けられます。

 
菓子博会場イメージ
菓子博会場イメージ
──とても盛りだくさんな内容で、ぜひ1度訪れてみたい気がしますが、姫路の地場産業の1つである地元の菓子業界にとっても今回の菓子博は大きな意味があるのでは?
   
 はい。全国からお客様がお見えになり、全国から集まってくるお菓子と比較されながら、姫路の菓子職人の技術や商品をご覧になったり、召し上がったりするわけですから、「姫路のお菓子はこの程度か」と落胆させるのか、「さすがに姫路のお菓子は美味しい」と喜んでいただけるのか、それこそ真剣勝負ですから気合いの入り方も違ってきます。
  また、今はネット通販もさかんですから、この機会を生かして新しい商品を開発しようとか、売り出そうといった動きもあります。
  私たち姫路菓子同業組合の組合員にとっても菓子博は一生に1度経験できるかどうかのチャンス。菓子博に対する熱意や思い入れには個々の組合員の中にも温度差はありますが、ことここに至ったら、それぞれの組合員が自分なりの菓子に対する熱意や思いを全部吐き出すぐらいの気持ちで姫路菓子博を成功させたいと思っています。

 
姫路の菓子の展望を語る井上さん
姫路の菓子の展望を語る
井上さん
──期待しています。本日は長時間、ありがとうございました。

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